誰かが描いている夢の1歩目を支援するために

生きるための手段としてのエンジニアリング

 僕は昔からエンジニアになることが夢だったわけではなく、これからを生きていく上でITは絶対必要だと確信しこの道に進みました。結果的にエンジニアリングということをやってはいるけれど、自分の職業がエンジニアだということは今もあまり思っていないですね。プログラマーになるとか、エンジニアになるとかっていうのは目的ではないと考えています。あくまでも生きるための手段の一つ。それこそ昔の人が火を焚いたように。

 実際のところ現代の社会は、どんどんIT化していっているじゃないですか。どんなツールを使ってるかなど細部までは見えなくとも、おおよそこんな感じでつくってるんだろうなという仕組みはIT的な観点からわかるんですよね。これはIT以外でも応用ができて、例えば世の中の人たちが「こんなものをつくりたいんだよね」と言った時に、それが大体どうやってつくれば実現できるかを、エンジニアの経験から頭の中で瞬時につくれる時がある。その瞬間に、今のこの道に進んで良かったなと思ったりします。

立場や常識にとらわれず、のびのびと

 僕が高校生に伝えたい思いは、やっぱり自分のやりたいことを好きにやれば良いんじゃないか、ということです。自分が将来、具体的にどういうものになりたいのかを考えるのって結構難しいと思うんですよね。 まずはいろんなことやってみて一番楽しいと思えることを、1歩ずつやっていけば良いんじゃないかな。自分の思いに逆らわずに生きてほしいなと。本当はこういうことやりたいんだけど、それを我慢して別の生き方をする必要はないと僕は思います。

 今の自分はこうだからこれは無理で、じゃあ自分に残された選択肢はどこなんだって考えるよりも、一度今無意識に抱いている常識も何もかも全部取っ払ってしまって、今何ができるんだろうって。ほんのちょっとだけでも良いから、高校生の時の時間を自分自身のためだけに使うとその先が変わったものに見えるかもしれないと思います。

スクーミーでつくりたい未来

 僕がエンジニアとしての実績を重ねてきた段階で、もっと日本や世界を良くしていくために、自分は何をすべきかを考えたことがあるんです。もちろん自分自身がすごい技術者になって世の中にサービスを生み出すことも大事だと思います。一方、まるで呼吸をするかのように「IT」というものを世の中に浸透させていくことにこそ、意義を感じました。子どもたちが当たり前にプログラムをつくったり、世の中のシステムを生み出していく土壌をつくるには、やはり下の世代を育てるしかないと考えました。

 株式会社スクーミーは「今自分が欲しいものを、今自分でつくる世界」を目指している会社です。今の高校生は、夢とか希望とかいっぱい持っていると思うんですよね。ただそれらを、どうやって実現したら良いかわからない人も多いのかなと。例えばそれらを実現させるために最初につくってみる第1歩が、何十万円何百万円するとしたらチャレンジできないじゃないですか。それをいともたやすく、なおかつお手頃な価格でつくることができるのが、スクーミーの強みです。「いつかこんなサービスつくってみたいんだよね」というその夢の第1歩の助けをスクーミーならできる。これこそがスクーミーの存在意義だと思っています。

 私を含めたスクーミーがやりたいことは、ただ単にプログラムを教えることではなくて、その人が描いている夢の1歩目の支援をすることなのです。

株式会社スクーミー取締役CTO
今吉 亮 氏
金融系(証券)SIerとしてキャリアスタート。リクルートにて教育・飲食等様々なサービスの企画・構築・運用。
ソニーにて、スポーツデータセンシング、工場向けIoTセンシングシステムの企画・構築・運用。
ICT教育系スタートアップを設立し、代表取締役CEOに就任。
2020年CTOとして株式会社スクーミーにジョイン。

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