原点を見失わないという意識
私は自分から話しかけに行くことがとても苦手です。なおかつイノキャンでは当初プランさえもまとまっていない状態でしたが、勇気を出してメンターの方へご相談に伺うと真摯に向き合ってくださいました。実際キャンプ中は毎日プランを崩しては立て直しての繰り返しでしたが、プランの軸である「病気に対してできることは何か」という想いだけは変わらずいました。このことを今となって思い返すと、そのプランの試行錯誤が毎度私をスタート地点まで引き戻していたこと、またそのことが無意識的に自身への落とし込みの時間になっていたことで、原点から逸れずにいられたのではないかと感じます。
Mt.Fujiイノベーションキャンプに応募する方へ
私はイノキャン出場後も引き続き、原点に立ち戻って自分には何ができるかと考え、根本的に病気を研究していくという道に今進んでいます。私がテーマとした医療系分野はマネタイズまでが難しいように、ビジネスコンテストでは敬遠しがちな分野は他にもあると思います。ただ、どのような方であれイノキャンでの経験は、自分の思うビジネスを実現に近づける第一歩になるのと同時に、特にビギナーの方々にとっては自分が本当にやりたいことについて考える時間になると思います。ぜひ何にも臆することなく頑張ってほしいです。
栗原 真希 氏 2019年自身も持つ骨疾患である「多発性外骨腫」にできることは何かと本格的に模索し始める。 より深い研究を求め2023年春より東京大学大学院 医学系研究科に入学。 現在、外骨腫の治療薬開発に向けた基礎研究を行っている。 出場時のビジネスプラン 難病患者やその家族のための情報共有サイト

