子どもたちと関わるクルーにどのようなことを求めているか
スクーミーではクルー一人ひとりの「スペシャリティ」を大切にしてほしいと思っています。クラスを担当しているクルーは、自分の得意分野を人に話せることが一番の前提条件です。「クラスを作る時に得意なことは何ですか?」と質問をされた時に、誰よりも楽しく得意げに話せる分野があることを自信に感じて、子どもたちと関わってもらいたいですね。クラスは自分が堂々と自信を持って話せる内容でないと伝わらないし、自分の専門分野を相手に話す姿は子どもたちにも影響を与えると思っています。子どもたちにとっては教えてくれる人が大学生かどうか関係なく社会に出ている一人の大人です。「自分は大学生だから」といった関わり方は避けましょう。スクーミーもクルーそれぞれを一人の社会人だと考えているため、「一人の大人」という意識を持った上で子どもたちと関わってください。
スクーミーのクラスは正解がある状態のものを教えるのではなく、子どもたちが自分で考えた結果ものづくりを進めるというような動きが多くなるでしょう。クルーはすべてを子どもたちに教える必要はなく、どういう考え方をするのかをサポートできる人材であってほしいと思っています。子どもたちに関わる人材なので、一緒に考えるスタンスを持つべきです。ただ、子どもたちに教えることがいけないというわけではなく「私はこう思うけど、君はどう思うの?」といった意見を引き出しながらのコミュニケーションが理想です。同じ目線でクラスを進めていくよりは、しっかりその環境においてリードしていく立場ということを明確にする必要はあります。ここで大事になってくるのが前述のスペシャリティのような、誰にも負けない分野を持ち、存在感を示すことだと思います。きちんと自身の強みを伝え、授業をリードしていくには事前計画の精度も重要です。事前準備を怠らないようクラスに望みましょう。
教育を学ぶ学生に一言
「こんなものがあったらいいな」と考えて発表するだけ、という時代はもう終わったと思っています。今までは大量生産、大量消費のためにたくさん学ぶことが美徳とされてきました。学校で教えてもらったことを活かし、言われたことだけをやるというのが一つの学びとしてあったように思います。その他にもインターネットが発展したことによって、いろいろな人と話しながら学ぶ方が良いのではないかというように言われた時期もありました。
しかし次の時代としては、話したことをしっかり形にしていくことで、何か他の学びに繋げていくことが重要になってくるでしょう。自分の意見をただ発表することに留めず、形にして発信するという意識を大切にしていきたいですね。子どもたち自身が考えたものを形にする体験を通して、反省や上手くいった点が生まれ、トライ&エラーの繰り返しで学ぶことができます。子どもたちとの体験的な学びを通して一緒に学んでいきましょう!
株式会社スクーミー 代表取締役CEO
塩島 諒輔
1993年5月21日生まれ。山梨県出身。
高校卒業後、学習塾を立ち上げ、2020年10月31日に株式会社スクーミーを設立する。
「仮想空間でアイデアを考え、現実空間で生み出す」
自分がほしいものは、自分がつくるという新しい価値観を山梨県から世界に発信する。

