子どもたちが楽しく“自分”を表現できる世界を目指して

スクーミーフェスタが生まれたとき

 以前スクーミーが手掛けたイベントの中で、スクーミーボードを自由に使ってプログラミング体験をするという場がありました。そこで見た子どもたちの表情を、今でも鮮明に覚えています。人の話を受動的に聞くときには見せなかった生き生きとした子どもの姿を目の当たりにしたとき、「その顔をもっと見たい!」「何が彼/彼女らをそうさせているのだろう?」と思いました。このような純粋な私たちの思いから、スクーミーフェスタは生まれたのです。

 子どもが主体的に興味を持てるような声かけをすること、まずは話している大人側が楽しい表情で子どもたちと向き合うこと、時には誰かと一緒に何かに向かって真剣に考えてみること…。例えばこのような「楽しさ」の演出や、場をつくる側の大人も一緒に飛び込める世界観を意識することが大切だと思い、入り口のゲートをくぐった瞬間からワクワクが止まらない空間を全力でつくりあげました。

ワクワクをたくさん詰め込んだ、そんな世界観

 そもそも子どもたちがワクワクするようなイベントを提供したいのに、話し手がワクワクしていなかったらもちろん盛り上がるわけがないんです。逆に、つくり手も参加者もお互いに心から楽しみながら同じ空間を共にすることができると、新しいアイデアが生まれ、ひとりではできなかったことにも挑戦する勇気が湧きます。ここを突き詰めていったら、こちらが一方的にクラスをするのではなく、参加者の子どもたちと“一緒に”ブースをつくるという今のスタイルにたどり着きました。

 新しい一歩を踏み出す時、「隣には(スクーミーの仲間の)誰かがいる」という不思議な安心感が、心の支えになる場面って結構あるんですよね。もちろんスクーミーワールドなどのオンラインの世界でも最大限ここは意識してつくっているのですが、フェスタのようなリアルな場では、誰かの存在や熱量が温度としてより感じやすいと思います。

 常に「ワクワク」を第一線に置いて、最初から最後まで楽しい気持ちが途切れないリアルな場を、スクーミーフェスタとしてこれからも提供し続けます。将来的には、全国各地で毎日のようにフェスタを開催していきたいです。だって「今日はどこのフェスタに参加する?」などと子ども同士が笑顔で話している姿を想像したら、今からワクワクが止まらないじゃないですか。

読者の方へメッセージ

 最近の世の中って、実は子どもたちが発表する場所はほとんど存在しないように感じます。あるとしても、学校や習い事の発表会くらい。でも本当は、自分の頑張ったことを発表したい思いが心の中にはあって、それらを見てもらえる機会は子どもは求めていたりするのではないでしょうか。

 スクーミーの手掛ける「フェスタ」は、いわゆる課題曲のような制約はないので、イチから子どもが考えたものを発表します。それが難しさでもあり、子どもにとってのワクワクでもあるんです。子どもたちの最初の発想からアイデアを形づくっていく過程までの丸ごとを、大人が見れる貴重な場がスクーミーフェスタなので、ぜひ一度お子さんと参加してみてくださいね!

株式会社スクーミー 代表取締役CEO
塩島 諒輔
1993年5月21日生まれ。山梨県出身。
高校卒業後、学習塾を立ち上げ、2020年10月31日に株式会社スクーミーを設立する。
「仮想空間でアイデアを考え、現実空間で生み出す」
自分がほしいものは、自分がつくるという新しい価値観を山梨県から世界に発信する。

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