「人にやさしいお店づくり」を行う、地域密着のスーパーマーケット (TSA きずなBOX協力企業)

美味と健康で幸せを届けるスーパーマーケット

 株式会社いちやまマートは、「健康的な食生活が幸せをもたらす」を経営理念に掲げるスーパーマーケットです。当店を利用してくださるお客様に食を通して幸せを届けるため、健康に良い品揃えを第一に考えています。新鮮な食品を店頭に並べるために流通にコールドチェーンを導入したり、無農薬の有機野菜を取り扱ったり、パートナーの皆様と協力して添加物を使用しないプライベートブランド「美味安心」を立ち上げたり、さまざまな取り組みを行っています。そして弊社がもう一つ大事にしているのが、人々が笑顔になるような美味しい食べ物を提供することです。健康と美味しさ、この2つが両輪となり、地域で必要とされるお店を目指して日々店舗を運営しています。

「人にやさしいお店づくり」

 玉穂店店長となり13年以上が経ちますが、当店のコンセプトである「人にやさしいお店づくり」というのは常に意識し続けています。弊社では入社時に、孔子が師弟に説いたとされる「恕の精神」を教わります。これは、「常に相手の立場に立って物事を考え、相手が喜ぶことをして差し上げる」という考え方のことです。そして私が入社した頃にはもう一つ、「心訓 七則」にある「世の中で一番尊いことは、人に奉仕して決して恩に着せないことである」という言葉も教わりました。どちらもいちやまマートの原点となる考え方で、とても大切な心構えだと感じたことを覚えています。そういった考え方を軸に、地域や社会に貢献できるような取り組みは、店として積極的に行うようにしています。

きずなBOXは、思いをつなぐパイプライン

 フードバンク山梨のきずなBOXは、2018年から、県内のいちやまマート全店13店舗に設置しています。私はフードバンク山梨の拠点がある南アルプス市の住民で、以前から自宅にある食べきれない食品などを個人的によく寄付していました。そういったつながりがあり、フードバンク山梨からきずなBOXのお話を伺ったときに、地域社会に貢献できる良い取り組みだなと思うと同時に、店舗に設置することができれば、困っている子どもたちにたくさんの食料を届けることができるのではと考えました。企業として販売期限を過ぎてしまった賞味期限内の食品を寄付する選択肢もありましたが、単に我々が食品を寄付するのではなく、地域のお客様の思いを届ける一つのパイプラインになればという気持ちで、全店にきずなBOXの導入を進めました。

 玉穂店には3つのきずなBOXを設置しており、お客様が購入した商品を入れることで寄付できる仕組みになっています。サッカー台(購入した商品を買い物袋に詰める台)の横にあるきずなBOXは、数日で満タンになることがほとんどです。2022年度は、玉穂店だけで2073キログラムの食品が集まりました。1年間で2トン以上が集まる量の多さから、地域の皆さんの寄付に対する意識の高さや熱量を感じるとともに、感謝の気持ちでいっぱいです。

 きずなBOXはお客様と被支援者をつなぐパイプラインなので、しっかり情報を伝えることが我々の使命だと思い、きずなBOXの横に掲示物を作っています。ご寄付いただいた食品の総量を可視化したり、食品を受け取った方々から届いたお礼の言葉などを掲示することで、双方の思いを伝えています。

 一人ひとりが平等で大切な命なのに、家庭環境によって満足に食べられない子どもがいる。こういった現実がある以上、皆で支え合うことが重要だと思うので、地域に根差したお店として、今後も協力していきたいと考えております。

いちやまマート玉穂店 店長 
甘利 元 氏
三科雅嗣代表取締役社長が経営する株式会社いちやまマートは、「健康的な食生活が幸せをもたらす」を経営理念に掲げるスーパーマーケット。2023年12月現在、山梨県内13店舗、長野県内2店舗を運営する。スーパーマーケットとして山梨県初の取り組みを多数実施し、「食の安心・安全」と「美味」の両立に挑戦している。山梨県南アルプス市在住の甘利元氏は、2009年より玉穂店の店長を務めている。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です