ダイフェスタ2024春 審査員の皆様からのメッセージ 【 一般社団法人 デジタル人材共創連盟 代表理事 鹿野 利春 氏 】

一般社団法人 デジタル人材共創連盟 代表理事 鹿野 利春 氏

 情報科の目標を端的に述べると、「問題の発見・解決に向けて情報と情報技術を適切かつ効果的に活用し、情報社会に主体的に参画するための資質・能力を育成すること」です。テクノロジーを活用して課題を発見・解決していく「全国高等学校eDIY選手権大会2024春」は、正に情報科の目標に沿ったものと言えるでしょう。

 多くの課題を解決するための鍵となるものがコミュニケーションです。テクノロジーを用いることで、今までは出来なかった新しいコミュニケーションが生み出され、多くの課題の解決につながります。そのために、コンピューターとセンサーを組み合わせ、必要な機能をプログラミングの力で紡ぎ出していく。このプロセスは、情報科で身に付けた力を活かし、主体的に社会に参画していくことです。

 教科で身に付けた力は、実際の場面で活用することで、有用性が実感され、内容も深まり、応用力も向上します。コンテスト参加を前提として、総合的な探究の時間や課外活動で取り組むことで、情報科だけでなく、他教科で身に付けた力も活用されます。これは、学力の向上にも役立ちます。課題解決を通して自己肯定感も向上しますので、生徒がこれからの社会を生き抜いていく原動力にもなるのではないかと期待しています。

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