山梨大学 教育学部 准教授 三井 一希 氏
問題を設定してそれを解決するといった過程で誰かと協働する経験は大切です。それをプロジェクトとして仲間とコミュニケーションをとっていく中で、自分のアイデアをより綿密にしていったり、逆に自分にない視点を他の人からもらう経験は、将来仕事をしていく上でも大事になっていくものです。大会を通してそれらの経験を積めるというのは大きな価値があると思っています。
テクノロジーを駆使して身の周りの課題を自分たちで解決していく経験は、高校のあらゆる学びにおいても汎用的に使える力になっていくでしょう。自分たちが課題を設定するときに、それによって誰が幸せになるかといったことを考えることが大事です。課題も一回解決したら満足するのではなく、もっと良くできないかといったことを考えながら試行錯誤し、工夫や改善を繰り返していくとより深い学びにつながっていくでしょう。

